お盆の休みを実家で過ごすために名古屋から帰省した日。いつものごとく体を焦がすような暑い日。そんな日の帰省という名の小旅行。
そして今回のカメラはRicohGRⅢで。
絶賛、夏なサマー
今年の夏は本当に暑かった。特に名古屋は全国でも最も暑い都市の一つだったと思う。
8月1日に会社が変わってこれまで在宅中心の勤務だったのが、家から歩いて40分の通勤が必要な勤務に変わった。
歩くのは全く問題ないんだけど、早朝から汗だくになるような暑さだったのは参った。
できるだけ気温が低い時間帯を狙って6時半に家を出るんだけど、もうすでにじっとり暑くて5分も歩かないうちに額に汗が浮かぶ。そんな中、汗だくになりながら毎日通勤したっけ。
名古屋から能登に帰るには東海道新幹線で米原まで行って、特急しらさぎに乗り換えて敦賀まで行き、そこから北陸新幹線に乗り換えて金沢まで行く必要がある。
途中は一面田んぼののどかな風景が広がって遠くに山並みが見える。夏は峰々の上に大きな入道雲を携えている。疲れた身体を乗せてボクの乗った電車はボクを運ぶ。
海沿いを走るのと里山海道が当時のボクの通勤経路だった。朝夕、ここを走ることができるのがどれほど嬉しかったか。
そして電車の車窓から見える風景を撮るのが好きなのと同じように、車に乗って写真を撮るのも大好き。ここからしか見えない景色もある。
ちょっと必要なものを買い揃えていたらあっという間に日が沈みかかってる。
日没時間が迫ってるからもうすぐゴールデンアワーなのかな?急いでのと里山海道まで戻って帰ろう。
以前は夕日の写真を撮りに海まで出掛けていたけど、最近はこんなふうに手前に障害物があっても全く気にならなくなったし、なんならあったほうがいい。
肩の力が抜けてきたのかもしれない。
里山に登ってくると予想通り日は沈んだ後で、ゴールデンアワーも終わりそうな感じ。
海面に空の色が反射するこの時間が一番好きなんだよね。
そしてこの日は助手席に座っていたから動画を撮ったりも。iPhoneで撮ったけどちょっとだけ露出補正してあげたらこんなに綺麗に撮れるんだね。すごいや。
今住んでる名古屋もいい街だけど、通勤途中や家の近くでこんな景色が見られる地元はやっぱりいいんだよね。 pic.twitter.com/0sPurln7DD
— すぎっち / StudioCEDAR (@cedar_studio) July 27, 2024
ゴールデンアワーからブルーアワーに変わる時間。いつまでもこの時間に身を委ねたい。そう思える時間。
ふと振り返ると、写真を撮るためにカメラを持ち出すことが少なくなってきた。
それはカメラを持ち出すことが減ったんじゃなくて、写真を撮るために出かけることが少なくなったのかもしれない。
ボクが外出する時には常にGRⅢがポケットに入ってるし、ボクが生きている証を残すために写真を撮る、そんな定義が固まってきたような気がする。
写真との関わり方は人それぞれでいいと思う。
絶景を撮りたい人や、特定の被写体を撮りたい人、SNSで有名になりたい人、写真で誰かを幸せにしたい人。どれもいい。
ボクは写真を通してボクが生きた記録を残したい。ある時ふとこの世からいなくなっても、ボクという人間が何を見てきたのかを少しでも残せたらいいな。
夜の帳が空から降りてきて、オレンジがゆっくりと消えていくように、ボクの命もゆっくりと消えていったらいいな。そんなことを感じた1日でした。
写真は全てRICOH GRⅢのRawで撮影しAdobe Lightroomのこちらのプリセットで現像しています。
そして今回のカメラはRICOH GRⅢでした。